更新日 : 2024/03/19 

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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月2日(2333号)1944年【1944】天皇陛下御真影|新陸軍式御軍装―十一月三十日謹写宮内省御貸下(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月2日(2333号)1944年【1944】日嗣の皇子 皇太子殿下の御近影|某海浜にて謹写宮内省御貸下(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月3日(2334号)1944年【1944】決戦の春に厳たり!! 御勅題”海上日出”に因んで|大詔かしこみて皇のつはものが、遠い海の涯陸の涯に皇国に仇なす醜慮米英を撃たんと征き戦ふことこゝに二年、戦史未曾有の大戦果を打ち樹てつゝいよ〱決戦の年を迎へました。わが陸海空の精鋭は、海上に出づる新年の日に祖国日本の必勝を祈りつゝ勇戦奮闘を続けて居られます。空には精強陸海の荒鷲が、海には七洋を睨んで厳たる無敵艦隊が、陸には勇猛なる陸の神兵が敵米英必死の総反攻を邀へ撃つてゐるのです。今年こそ決戦の年、僕達少国民も頑張つて頑張り抜くことを誓ひませう。写真は御勅題“海上日出”に因んで(1)暁に勇躍、敵必滅へ出撃する我が海鷲(2)あかねさす海上に厳たる我が無敵艦隊(3)南方第一線に厳たる我が陸のつはもの―陸軍省検閲済・海軍省許可済第一〇一号(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月3日(2334号)1944年【1944】必勝祈願 我等断じて敵米英を撃たん!!|皇国に仇なす不逞極りない米鬼英奴を撃ち撃つて決戦こゝに第三年―敵はは不遜にも我が戦略要線に近接し、我が神州を覗はんと虎視眈々としてゐるのである。総反攻をわめきつゝ、太平洋に大陸に、印度に北方に焦りに焦る敵の反攻を撃つは正にこの秋である。今年こそ決戦の年、持てる鉄量を誇りつゝ野望に燃える醜慮米英来るとも、我れに神武のつはものあり、正義日本断じて勝つ。我等幼くとも、必勝の信念を堅く持つた神兵として、前線に勇戦する忠勇将士と相応じて断乎米英撃滅を誓ひ、皇国の必勝を祈り奉らう。(1)二重橋前にひれ伏して必勝を祈願する東京都日比谷国民学校児童達(2)瑞気みなぎる皇大神宮(3)寒夜に鹿島神宮の戦勝祈願(4)とう〱と響く橿原神宮の戦勝祈願太鼓(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月6日(2336号)1944年【1944】決戦の大空へ学徒陸鷲の総進撃|(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月6日(2336号)1944年【1944】眦決して睥む敵米英の空 学徒陸鷲の逞しき総進撃|明日の戦ひが、かうした烈しい訓練によつてこそなされるものであらうかと思はれる程に酷しい日課が、こゝ熊谷飛行学校で続けられてゐる。それは、数ケ月前学生と呼ばれてゐた空の見習士官が、憂国の熱情を大空に傾けて操縦桿を握る逞しき研鑚の姿にほかならない。厳しい朝の冷気の裡から凛烈の夕に到るまで、瞬時の休みなき鉄火の訓練に、鍛えられてゐる躰からほとばしる精桿なる気魄、烈陽に晒された顔、幅広く張った双肩、そして不動の意志を物語る眉と純一無心の瞳、そこには学生と呼ばれた過去の面影は微塵もなく、嘗つて持たれた不安や動揺は伺ひ知る事すらできない。不可能の文字なき無敵陸軍の光輝ある伝統に培養された空の御楯たちの必勝の信念は、日本民族の身体のなかにある只一つ、即ち、尽忠の二字に依つて昂められ結集されて完成したものである。祖国の為に死ぬときめてゐる空の防人の立派な態度や動作は、神話の尊厳と再興とを完全に理解してなされた高遇なる精神からなつたものである。さればこそ今日の訓練が明日の戦場に臨んで輝く成果をあげ、皇国の歴史の上に悠久の光りを発つするものといはれよう。一点の私心なく神鷲たらんとする恐ろしいほどの姿、そこには只、神州の必勝を自己の犠牲によつてあがなはんとする不敵の闘魂と敵必滅へ憤怒のすさまじさをありありと知る。(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月8日(2338号)1944年【1944】熾烈化する敵反攻に必滅の誓ひも固く 決勝の大空へ勇躍出撃する海軍戦闘機|我が南方要線に対する敵の反攻は益々熾烈を加へ戦況は日毎に激化の一途を辿りつゝあるが、決勝の新春を迎へて意気いよ〱軒昻たる海軍航空部隊の精鋭は、連日敵上陸地点たるマーカス岬を強襲する一方、来襲する敵機群を至妙なる邀撃作戦によつて撃墜せしめ要線防衛に瞬時も休みない決戦を続けてゐる。写真は敵必滅を誓つて出撃する海軍戦闘機―海軍省許可済第一〇一号―(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月9日(2339号)1944年【1944】儼たり神州大空の護り 帝都の空を蔽ふ決勝の翼七百五十機|熾烈なる死闘の連続に明けた必勝の新春に大空への勝利をめざして猛訓練を続けてゐる我が陸鷲七百五十機は、六日堂々の大編隊を組んで戦春の帝都上空に晴れの初飛行を敢行した。初春の大空に仰ぐこの雄姿に七百万都民は、必勝の年頭に無敵陸鷲が米英撃滅への逞しき進撃を知るとともに無限の感激の裡に大空への決意をさらにさらに昻めたのであつた。写真は帝都上空を飛翔する陸鷲―佐野特派員撮影―陸軍省検閲済―(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月9日(2339号)1944年【1944】荒れ狂ふ白魔の跳梁と闘ひつゝ 北辺防衛に赤誠の血を沸らす我が神鷲|北海の猛る海、狂ふ吹雪を衝いて、誇るべき大戦果もなく語るべき人も住まぬ朔北の果に我が陸鷲の精鋭は黙々と帝国北辺の護りに赤誠の血を沸らしてゐる。南海に挙る相次ぐ戦果の勝どきに逸りたつ心抑へて、見えざる敵と峻烈な自然に眺む皇兵の逞しき意志と不屈の闘志こそ、まこと神の兵の姿であり、このものゝふありて皇国北太平洋の砦は微動だもしない。写真は吹雪を衝いて出撃する我が陸鷲―植草特派員撮影―陸軍省検閲済―(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月11日(2340号)1944年【1944】凛烈肌をさく冬将軍の猛威を冒して 北辺鎮護へ羽搏く関東軍“北の荒鷲”|吹雪と凍雲と悪気流が渦巻き狂ひつゞける零下実に○○度の大空に、いま関東軍の荒鷲は敢然冬将軍の猛威に挑戦して、酷寒の猛訓練を決行する。万物総て白銀一色と化す荒涼たる北満の曠野に沸りたつは、南方戦線に相呼応して米英撃ちてし止まんの烈々火と燃えさかる若き勇士たちの不屈不撓の闘魂のみである。写真は烈風の北満の空を征く関東軍の荒鷲―陸軍省検閲済―(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月11日(2340号)1944年【1944】初春に飛ぶ兄鷲に応へて滅敵の闘魂烈々 山本元帥のみ前に予科練習生鉄の練磨|熾烈なる決戦連続のうちに明けた必勝の新春、いま我等が無敵海鷲揺籃の聖地土浦海軍航空隊では若き血潮を殉国の一念に燃やす予科練習生達が鉄火の演練に火華を散らす。決戦の大空へ必勝誓つて山本元帥のみ前に銃剣道励む彼等が胸には断乎敵撃滅の決意に沸るのだ。今日も飛ぶ兄鷲が練磨の翼を仰いで七ッ釦の胸中に米英撃滅の闘魂が火と燃えさかる。写真は山本元帥を仰ぎつゝ鉄の練武の予科練習生達小川特派員撮影・海軍省許可済第一〇一号(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月13日(2342号)1944年【1944】飛行機だ!明日前線で飛ぶ飛行機を!! 急げ!一億、敵撃つ翼の大生産戦線へ!|我が絶対戦略要線ラバウル奪還めざして敵は持てる最大量を賭しつゝ昨日二百機、今日はまた百機と、たゝかれても〱熾烈極りない反攻を続けてゐる。我が忠勇なる荒鷲は我本土防衛の最前線に寡兵を以て悲壮なる決戦を続けてゐることを偲び我々は一機でも多く今日戦線へ送らねばならない。明日飛ぶ飛行機を今日つくれ。それが我々一億の絶対唯一の途である。写真は航空機増産へ挺身する生産戦士。我々もこの戦士に続いて必死の増産へ挺身しやう―海軍省許可済第一〇一号―(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月13日(2343号)1944年【1944】威武燦然代々木原頭を圧する陸軍始観兵式 畏し 大元帥陛下陸の精鋭を臠はせ給ふ|熾烈なる決戦連続のうちに明けた皇紀二千六百四年、御稜威の下威武八紘に燦と輝く大東亜戦下無敵陸軍が聖寿の弥栄を寿ぎ奉り、必勝日本の威容を四海に顯揚する恒例の陸軍始観兵式は年頭を飾つて滅敵の決意も新なる八日畏くも大元帥陛下の親臨を仰ぎ奉り、代々木原頭にいとも勇壮厳粛にとり行はれた。この日精強陸軍、錦旗の下沸り立つ尽忠の一念もて空陸を圧して繰展ぐ決戦軍国大絵巻は、まことに「必勝日本」の威容を遺憾なく全世界に誇示したのであつた。 御写真は 大元帥陛下陸の精鋭を御親閲(謹写)(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月13日(2343号)1944年【1944】決勝の春に誇示する無敵の威容 代々木原頭 陸軍始観兵式|大東亜戦争下、三た■■■■■決戦の春を迎へて無敵陸■■■■の威武を中外に誇示する陸■■■兵式は、八日瑞気漲る代々木■■において、畏くも大元帥陛下の親臨を仰ぎ奉つていとも厳粛豪華に挙行された。いまや大御稜威の下、忠誠勇武なる幾百万の精鋭が、大命を奉じ決戦必勝の闘魂に沸るとき、こゝ練武の地代々木練兵場を圧し、皇国日本の興隆の姿を象徴して繰展げられたこの比類なき軍国絵巻こそ肇国の聖業を継ぐ、“昭和日本”の雄叫びであり、わが無敵陸軍が敵米英に対し綽々の余裕を示す大進軍である。燦たる威容、厳たる武容、完勝陸軍が堂々決勝への総進撃である。写真は御馬前に修武練磨の成果を繰展ぐ無敵陸軍空陸相呼応しての堂々の分列式陸軍省検閲済謹告 本紙ニ謹載致シマシタ大元帥陛下親臨ノ御写真ノ御掲示ニ関シテハ特ニ不敬ニ亘ラザルヨウ御注意願ヒマス。(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月13日(2343号)1944年【1944】勇壮なる威容に米英必滅の血潮沸らせ 皇都を圧して驀進する無敵鉄牛部隊|ごう〱と無敵の威武に皇都をゆるがせて戦車大部隊が驀進する、八日の陸軍始観兵式に光栄の参列をした数百の戦車部隊は、九日朝代々木練兵場を進発右、中、左の三縦隊にわかれて堂々の大行進だ、鮮かな日の丸をはためかして征くところ南溟北辺の激闘かくやと偲んだ七百万都民の感激は頂点に達し、よせくる歓喜のうちから苛烈なる戦ひの息ぶきを犇々と感得、“われ等も続かん”の決意を新たにしたのであつた。写真は戦車部隊の大行進。―陸軍省検閲済―(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月13日(2343号)1944年【1944】中島航空技術学校に学ぶ|昭和十九年―今年こそは勝利の年だ。勝利の為に勝利の翼を前線に― かくてあらゆる工場は年末も年始も休暇も返上して増産へと突進した。飛も機行量が勝利を決定するのだ。優秀な飛行機行量こそ戦局を決定づけるのだ。その優れた飛行機を生み出す優れた技術者を養成する為に中島航空技術学校がある。入校と同時に精密な適性検査が行はれて、その智能に応じて、設計、企画、製作、検査等の部門に分けられて専門教育がほどこされる。午前七時、朝霜をふんで登校してから午后六時の終業まで、全てが生産第一線に敢闘する技術者と同様の日々が続けられ、勝利の決意と増産の熱意に燃えた生徒たちは、学科に実習に若い愛国心を傾けて技術の修練に精魂こめて明日の技術者の途を驀進するのだ。この精進が結実したその日こそ数十の若き技術者は熟練の腕をふるつて無敵空軍増強へ突撃するのである鋲打作業も気化器の組立ても発動機調整も配電盤の組立ても、もう習得した。この腕で必ず米英撃滅の翼を作ると火のやうに燃えたつ闘志を瞳に漲らせて生徒達は晴れの巣立つ日を待つてゐる。写真は①教室にて翼の講義を聞く②配電盤の組立て③発動機気化器の組立て④電気ドリル、エア・ハンマーをふるつて胴体の組立て⑤自分たちの手で組立てた滑空機で滑空訓練⑥エア・ハンマーを握つて翼の鋲打ち作業⑦組立て終つて発動機の様子を見る―小川特派員撮影・陸軍省検閲済―(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月15日(2345号)1944年【1944】荒れ狂ふ吹雪に挑む烈火の闘魂 北辺の護りに殉忠の血潮沸らす海の荒鷲|凛烈骨をも凍らす大雪原の烈風を寒気を冒してわが北溟の海鷲は今日も索敵に出撃する。南の戦友が幾多雄々しく樹立した大戦果を聞きつゝ、毎日己れの力のあらん限りを尽して尚敵にめぐりあはぬ寂寥を無念さを心中にしつかと秘めて天翔る“空の防人”の不屈の意志と闘魂こそ、真に皇の兵の神さながらの尊くも気高き姿である、かくありてこそ北太平洋の城砦は揺ぎなく磐石の重きを加へてゐる。 写真は雪を蹴つて出撃する海鷲千葉海軍報道班員撮影、海軍省許可済第一〇一号(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月15日(2345号)1944年【1944】不逞なり敵米の空母攻勢 棺桶部隊 再建の野望を衝く|造つて敵の総反攻を!今日の一機・一艦こそ勝利の鍵!開戦茲に満二年一ケ月、大東亜戦争の戦局はニユーブリテン島ラバウルの攻防をめぐつて今や正に南方太平洋作戦の勝敗を決するともいふべき重大な決戦に突入、彼我ともに血戦死闘真に息詰まるが如きものがある。顧みれば彼我の戦勢は緒戦半歳のわが電撃作戦の後一昨年八月敵がガダルカナル、ツラギに逆襲に転じ来つてよりわが戦略的守勢既に一年半に及び激闘また激闘しかして其の間アツツ島の玉砕、続いてタラワ、マキンにおける鉄血陸戦隊の神髄発揮となり、わが戦線は漸次後退していまや遂に太平洋防衛の重大なる戦略要線に敵を邀へての決戦に立至つた。この間における敵の損害は全く戦史未曽有のものがあつたとはいへ、常識を超越しての進攻は敗戦糊塗と短期決戦への焦躁の現はれと言はれてゐるが、その生産力は全く驚くべきものがあるといはねばならぬ。最近のブーゲンビル島沖航空戦、ギルバート沖航空戦に至る間の尨大な艦船、航空機、兵員の損失をも顧みず執拗なる出撃を繰り返した敵が、去る十月廿七日の米海軍記念日において海軍長官ノツクスにルーズベルト大統領が送つた書翰に“米海軍は建国以来最大の勢力を擁するに至つた”と誇つたと外電が報じてゐたが、更に一月八日に至つて、海軍作戦部次長ジヨン・マッケーンは“米海軍は太平洋で大規模な空母攻勢を採るべき用意してゐる。われ〱は日本にこれまでよりも痛烈な打撃を与へなければならぬ”といふ不逞極まる暴言を吐くに至つたのである。これは勿論米国人一流の言葉とも思はれるが、ブーゲンビルにあれ程の損害を被つたにも拘らず、ギルバートに進攻した事実をもつてしても単なる虚構と一笑にふするわけには行かぬ。しかしながら敵米が如何なる尨大生産を誇らうとも我等は断じて恐れるものではない。彼が百艦を造らば我は二百艦を造らば勝利は断じて我等にあるものである。大西中将がラジオで叫ばれた如く日本の生産力は苦難の途は過ぎたといはれてゐる。この日こそ攻防一挙に立場を換ふとの説こそ一億が肝に銘じておかねばならぬ。今日の一機、一艦は明日の百機、千艦に優る。我等は一切を捧げて敵の百倍、千倍の増産をもつて断乎必勝への途を邁進しなければならぬ。空母攻勢を呼ぶ敵米が必死の再建に狂奔着々と進水を誇示しつゝある敵空母群(近着外誌より)写真説明①レキシントン第二世②商船攻造の航空母艦③エセツクス④艦種より推定してクリーヴランド型一万トン級巡洋艦より改装されたベローウツド上 海軍作戦部長、アーネスト・キング大将下 海軍長官、フランク・ノツクス(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月16日(2345号)1944年【1944】寒椿の緑一入深き多摩の墓地に 忠魂今ぞ神鎮る山崎中将の埋葬の厳儀|醜の御楯と神去りましゝ軍神山崎保代中将の英魂を迎へてみ霊永久へに安かれと祭る霊位埋葬の儀は十三日午後植込まれた寒椿の緑一入濃き帝都多摩墓地に、東郷、山本両軍神の墓地に近き処に並んでいとも厳かに執り行はれた。噫軍神山崎部隊長の忠魂いまぞ神鎮まり給ひ雄々しくも護国の神と去りませし軍神山崎部隊将兵の忠魂と共に永久に皇国の礎石となられたのであつた。写真は軍神山崎中将の厳かな埋葬式(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月16日(2345号)1944年【1944】敵補給路の潰滅めざして 勇躍基地を飛び立つ海の爆撃機隊|物質的戦力にものを言はせ、後方補給を更新して執拗なる反撃を繰返す敵空軍を邀撃、血闘繰返す戦闘機隊と相呼応して我が海の爆撃機隊は連日無敵の鵬翼を張つて敵拠点の爆撃に補給路の潰滅に天翔る。三たび四たび繰返す反覆爆撃行に勇士の闘魂はいよいよ必勝へ沸るのである。写真は整備員に送られて出撃する海鷲―武田海軍報道班員撮影海軍省許可済第一〇一号(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月19日(2348号)1944年【1944】はためく軍艦旗の下、必勝の決意烈々 燦たり横須賀海軍観兵式堂々の威容|大東亜戦決戦下、必勝の第三春を迎へて皇国の弥栄を寿ぐ昭和十九年横須賀海軍観兵式は十五日帝国海軍発祥の聖地、海のつはもの錬成の地である横須賀海兵団練兵場で横鎮長官豊田大将の下いとも厳粛壮大に挙行されたが、輝く大軍艦旗を潮風にはためかせつゝ繰展く歩武堂々の分列行進は決勝の年頭を飾つて烈々たる無敵帝国海軍の威容を遺憾なく顯示したのであつた。写真は軍艦旗の下、横須賀海軍観兵式の威容―(海軍省許可済第一六号)(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月20日(2349号)1944年【1944】白銀の野に銃後女性の意気軒昻 新潟乙女鍬とる手に木銃握つて猛鍛錬|雪に生れ雪に育つた新潟の健民が大日本体育会並に新潟県及び同連隊区司令部共催の下、雪に鍛え雪中各種装備による基本的訓練に戦意の昻揚を計らんとする「寒地雪中国民行軍」は十七日県下塚山村の雪原山岳地帯を会場に開幕されたが、南に北に数多血肉を分けた兄弟を夫を子を戦地に送つた新潟婦人は鍬とる手に木銃握り猛吹雪を衝いて鉄火の演練を繰り展げ銃後女性の軒昻たる意気を示してゐる。写真は木銃を手に新潟乙女の雪中鍛錬―川井特派員撮影(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月21日(2350号)1944年【1944】大東亜建設に戦ふ中国の重責担ひ 国軍将校広東に鉄火の猛訓練展開|大東亜が輝かしき決勝を記録すべく迎へた民国丗三年、いま十億は烈々たる滅敵の決意のもと逞しき共栄圏建設の巨歩を進めてゐるが、新春こゝに参戦一周年を記録せる中国にあつて汪主席が故郷広東では、決戦必勝の闘魂に燃える若き中国軍の将校が率先垂範、鉄火の訓練を展開、進発する国軍の軍容をこゝに戦ふ広東の鉄火の意志を顯現してゐる。写真は溝を飛び鉄の訓練を展開する参戦中国の将校達―陸軍省検閲済(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月21日(2350号)1944年【1944】凄絶・鎬を削るラバウル決戦 来襲二百機を邀撃、一挙に百余機を屠る!|ラバウル基地の威力滅殺を狙ふ敵米軍の来襲は依然激甚の一途を辿り、本年初頭より十四日に至る殆ど連日爆撃は無慮延八百三十機に及んでゐるが、十七日またもや二百機の大編隊を以て来襲し来るを邀撃せる海軍航空部隊及び地上部隊の精鋭は果敢なる攻撃を敢行、一挙に百二機を撃墜するの大戦果をあげラバウル防衛に鉄の護りを誇示しつゝあり。写真は大挙出撃せんとする海軍戦闘機隊―武田海軍報道班員撮影海軍省許可済第一六号(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月22日(2351号)1944年【1944】吹雪の越路に戦時輸送の大戦果挙げ 寒地雪中国民行軍大会感激裡に閉幕|雪に埋れる越路を中心に雪を克服し戦時輸送の勝利を目指す雪中搬送並に雪中輸送の諸研究に資する「寒地雪中国民大会」は十七日塚山会場に於ける演練を皮切りに十八、十九日と長岡、小千谷の二会場で続行されたが、カンジキ隊、橇隊など吹雪を冒しての徹宵夜行軍訓練は決戦輸送に劃紀的成果を収め、十九日高田に於ける分列行進を最後に盛り上る必勝決意の裡に国民雪中大行軍の幕を閉じた。写真は高田市会場に閉会式を飾る分列行進(川井特派員撮影)(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 1月zz日(2352号)1944年【1944】国土防衛の第一線へ 泰国女子士官、晴れの卒業式|泰国防衛の一翼に妾達も是非参加しやうと一昨年盤谷に解放された女子陸軍士官学校に入校した第一期生○○名の卒業式は去る十四日首相官邸において挙行された。少尉候補生の軍装姿も凛々しい女子将校はピブン元帥から陸軍少尉の肩章、軍刀及び卒業証を授与され、希望に胸ふくらませ晴れて第一線の戦闘配置に就いた。写真はピブン元帥から肩章をうける令嬢チラワツトさん。(公開Ⅱ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月8日(2356号)1944年【1944】我が潜水艦、アラビア海に出撃|白昼堂々と敵港湾の大型輸送船を屠る!|開戦以来、早くも印度洋を制圧して、或は敵艦撃沈に、或は敵の海上輸送妨害に、数々の輝かしい戦果をあげてきた印度洋方面の我が潜水艦は、遂にアラビアの沿岸に迄その威力をのばし、大胆不敵にも白昼堂々と敵の港湾深く潜入、出撃直前の敵大型輸送船を撃沈よもや此処迄はと油断していた敵の心胆を奪ったのである。|写真は沈みゆく敵輸送船―宗久海軍報道班員撮影、海軍省許可済第一六号―(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月8日(2356号)1944年【1944】鬼畜米機の盲爆に沈みゆく病院船ぶえのすあいれす丸|忘れてなるかこの恨み!晴らせ一億米鬼が暴虐を!|頽勢挽回に狂奔する敵米が仮面の人道主義をかなぐりすて我病院船攻撃を開始して以来既にその飽くなき爪牙は十数隻の上に及び、我等をして悲憤の血涙を絞らせていたが、遂にその残虐鬼畜の魔手は病院船「ぶえのすあいれす丸」を三回に互って襲撃カビエン西方五十キロの海上に於て撃沈するに至ったのである。何たる暴虐、何たる所業ぞ、天人倶に許さざる悪鬼の所業は、正義の民一億をして今こそ断じて黙し得ない激怒となって爆発せしめたのだ。長さ百五十尺に幅一尺、横八十尺に縦十五尺の二本の赤線にがっちり十文字に組合せた赤十字の標識は高度八千メートルの上空からはっきり認識出来る。いはんや十一月二十七日朝八時十分の大海原は澄み渡って純白の船体を鮮かに刻み込んだこの標識は一目瞭然として病院船として認識出来るものだ。無装備と知ってこそ敢て爆撃を加へて撃沈した「ぶえのすあいれす丸」の遭難こそ敵米が永き歴史を人道主義に頬かむりしていた正体なのだ。かてて加へて漂流中に機銃掃射を浴びせるなど獣にも劣った非人道、身うごき出来ぬ我兄を夫を弟をローラーの下敷にした敵米兵が悪鬼の所業を重ね併せて断じて我々は忘れてはならない。“血の洗礼を血で返す”ことこそ米鬼に対する我等の心であり、血涙のあらはれなのだ。“沈みゆく船を見送って妾達は思はず万歳を叫んだ、そして、きっとこの復讐をとらずになるものか鬼畜にも等しい敵国撃滅の念は焔のやうに燃え狂った”と白衣の天使の悲痛なる叫びこそ、一億国民の決意でなくてはならぬ。この不慮の災禍にあひながら白衣をまとう我勇士は騒がず驚かず規律ある行動に終始、また船員たちは日頃鍛へたくろがねの腕をふるって活躍し、更に白衣の天使たちは任務を忘れることなく大和撫子の意気をもって甲斐甲斐しく立働いた、余りにも取乱した敵の爆撃に対して我秩序ある行動は漂流七日間に及んだがその大部分は救助された。「ぶえのすあいれす丸」は沈んだ、だが一億の心に沸り立つ憤怒の如何に恐ろしきかを敵米が知るのも近き日であらう。断乎として知らさねばならぬのだ。|十一月二十七日朝八時十分カビエン西方百五十キロ海上に米機の盲爆をうけ沈みゆく病院船「ぶえのすあいれす丸」|船体沈まんとする「ぶえのすあいれす丸」に帽をふり万歳を叫んで復仇を誓ふ遭難者|漂流七日間遂に我駆潜艇に救助された白衣の天使(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月8日(2356号)1944年【1944】敵機の跳梁する密林の壕内に身を秘め|蝋燭の焔で飯盒炊爨する陸戦隊勇士|叩かれても叩かれても執拗極りなき敵の鉄量総反攻を邀え撃つここ南溟の第一線に我が勇士達は僅かな生米を糧食として歯を喰ひしばりつつ血戦を続けているのだ。せめて隊長だけにはと密林の壕深く身を秘め、蝋燭の焔で飯を炊くこの困苦の姿を見よ。我等一億はこの厳しき事実に更に奮起し、如何なる苦難があろうとも耐え忍び、飛行機大増産の途を進撃しよう。|写真は密林の壕内に蝋燭の焔で飯を炊く陸戦隊勇士。―木村海軍報道班員撮影、海軍省許可済第一六号―(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月8日(2356号)1944年【1944】雪の大地に挑む決戦増産の農魂|闇や買出しで自分たちだけが豊かに喰べたがる人たちは―|名も知らぬ密林の樹に剣を刺し一滴二滴と僅かに滴る水に渇を医やしつつ、敵米軍と戦ひ続けつつある我が前線の神兵を忘れているのであろうか。鉄量を唯一の恃みに神洲侵犯の野望に狂ふ米鬼の総反攻を血と肉とを盾として邀え撃つ皇軍将兵が密林の壕深く蝋燭の灯で炊きあげた僅か一日一合の粥を押し戴いて喜ぶと言ふこの事を忘れているのであろうか。そして「この一戦」を勝ち抜く為に、外米依存脱却と言ふ重大な任務を担って、雪の大地にたち、凍った湿田に入り、汗と泥土にまみれて、自給自足の食糧増産をつづける農村の現実を知らないのであろうか。我々はこの晴れ渡った日本晴れの大空を仰ぎつつ、今日も楽しく食事を戴けるこの有難さこそ、前線将士の奮戦において、老人も子供も懸命の劫力をつづけた農村の奮闘によって与へられたものであることを、しみじみと考へなくてはならない。今や、敵米国は不逞にも、我が戦略絶対要線であるマーシャル群島に来寇し来った。我が忠勇将士はこれを邀へ撃ち、猛砲爆撃下に果敢なる激戦を展開しつつある。我等は今こそ凡ゆる困苦欠乏を耐え忍び、倒れても倒れても起った我等の祖先の敢闘精神に甦り、頑敵米英を倒すまで頑張り抜かうではないか。戦を勝つ為に、米英を倒すために、戦ふ我等が将兵と増産に挺身する食糧戦士の健闘と相呼応して我等もまた戦力増強へ、急がうではないか。敵は愈々近い。|写真は、雪の大地に立ち、凍れる湿田に入り、黙々と食糧増産への途暗渠排水工事に汗する農村の人たち(北海道札幌郡広島村及長野県飯縄)|米一勺の戦ふ力|僅か一日一勺ぐらひと言います。一勺と言ふとほんの一口です。この一勺を我我一億が工夫し努力して節約し、お国へ返納したら一年でどの位になるでせうかそしてこの一勺がどんな戦力となって現れるものでせうか、この図解がそれですよく御覧下さい。お互が僅か一勺の我慢がこんな大きな力となるのです。食糧こそ重大な決戦の鍵であることを考へ、もっともっと工夫節約し、戦ふ力を生まねばなりません。これこそ、最も身近かな戦力増強の途であり、決戦必勝の鍵でもあることを忘れてはなりません。(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月10日(2357号)1944年【1944】狂気の如く撃ち上げる防空弾幕を衝いて|悠々敵軍事施設の爆撃を敢行する我陸鷲|皇土侵寇の唯一つの大陸基地として航空兵力の増強、拡充に狂奔しつつある在支米空軍の撃滅に間断なき攻撃を続けている我が陸軍航空部隊の精鋭は、広大なる大陸の空を連日の悪天候にも拘らず縦横に天翔け、巧に戦機を掴んで敵基地に進攻する一方、来襲する敵機を邀撃して之を撃砕敵が狙ふ本土空襲及び占領地撹乱の野望を完膚なき迄粉砕しつつあり。|写真は敵の防空弾幕を衝いて攻撃を続ける我陸鷲―陸軍省検閲済―(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月10日(2357号)1944年【1944】来襲敵機二千五百機|凄絶ラバウル空の決戦|南太平洋におけるわが最大の防塞たるラバウルをめざして敵はひしひしと迫って来た。驚くべき多数の兵員を犠牲に供し尨大な鉄量を損耗しつつも反攻に気負ふ敵はなほも執拗に喰ひ下り圧倒的多数の航空機を以て遮二無二野望を達成せんとしつつあり、来襲せる敵機の数は鰻上りにぐんぐん増加し、回数は日毎に烈しくなっている。本年初頭以来来襲延機数は二千五百機、我れは凡そその三割を撃墜敵の乗員喪失は一千名を突破した。しかもなほ止むことなき来襲を続け量を恃み爆弾の雨を以て我が船舶を襲ひ補給線の一環を崩さんとしているのだ。この苛烈なる血戦のさ中に我が勇士達は、皇土最大の防塞の守りに忍苦にみちた生活を続けながら敵撃滅に凄じい覚悟を示し、ただひたすら敵機撃墜の念願を以って敵を邀撃して烈々たる闘魂を燃え沸らせている。あくなき敵が野望をこのままにしておけるものか、断じて撃って撃って打ち砕かねばならぬ。さればこそ一億国民は総力をあげて航空機増産の戦列に就き一機でも多く、さらに一刻でも早く前線へ送ることこそ必勝への唯一つの途なのである。|武田、寺尾海軍報道班員撮影海軍省許可済第一六号|勇躍して敵機邀撃に向ふ海鷲|我が荒鷲の一撃に火を吐いて落ちゆく敵P83=陸軍省検閲済=|ラバウル来襲の敵機撃墜さる|敵機邀撃の砲門を開く高射砲陣地(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月10日(2357号)1944年【1944】密林の最前線に索敵必滅の挺身|敵弾雨飛の下、電鍵打つ我が陸戦隊員|執拗極りなき敵米国の物量総反攻の触手はニューギニアにニューブリテンにそして我が絶対戦略要線たる内南洋マーシャルに伸びて来た。我が忠誠勇武なる将兵はこれを血と肉をもっと邀撃し悽愴なる血戦を戦ひ続けているのである。もっと飛行機があればと悲壮にも叫ぶ前線勇士へ我等は如何なる障碍をも乗り越えて飛行機を送らねばならない。今こそ一億火の玉となって飛行機を作らう。敵はいよいよ間近かだ!|写真は密林中に挺身し電鍵をうつ我が鉄血陸戦隊勇士、真船海軍報道班員撮影―海軍省許可済第一六号―(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月10日(2357号)1944年【1944】雪の生産戦線に挺身する農村の女学生|冬籠り―それは幾百年か、雪の農村が冬と闘ひつづけて来た唯一の手段であった。併し皇国の運命をこの一戦に賭して戦ふこの決戦下に、老人も女も子供も、一斎に起ち上った。乙女たちは吹雪する五里の山途を越へて飛行機増産へ、勤労報国隊員として雄々しくも進撃した。残った人々も鍬をとり、鋤をとって雪の大地に挑んで食糧増産への暗渠排水工事に挺身した。必ず勝って見せる!火のやうに燃える米英撃滅の闘魂が、黙々と何百年か培はれた農民魂のなかに爆発した。総てをあげて戦力の増強へ、起ち得るものは、女も子供も総て吹雪く生産戦線へ蹶起した。肌凍る雪の稜線へ木炭搬出に!四里の山途を越へて木材搬出へ!決戦輸送の強化めざして深夜の縄ないに!寒さと闘ひつつ飛行機の部分品製作へ!部落の魂は今、決戦必勝の一つに凝りかたまって皇国の勝利へ黙々たる進軍を続けているのだ。我々は一片の木炭に、一筋の縄に秘められつつあるこの事実に感謝を捧げるとともに、この燃える農魂と相応じて、前線に待つ我が勇士たちに!敵撃つ翼!を送らねばならない。一日も早く!一刻も早く!|写真説明|1“この部品魂こめて飛行機へ”―布子にモンペ頬冠りで寒さを凌ぎつつ、農村工業所で飛行機部品製作に挺身する農村の乙女たち|2山から停車場へ往復四里の山途を越へて、木造船増産の鍵、木材搬出に活躍する農村婦人|3裂帛の気合が吹雪の大気を破る、米英撃滅の闘魂が木銃に燃える農村婦人の銃剣術|4“東京は薪がなくて嘸寒かろ”幼い童心に湧く暖かな同胞愛、雪の急坂二里の途を薪を背に国民学校の児童達は進軍するのだ。この誠心をこの愛情を無駄にしてはならない。|5決戦輸送に絶対必要な縄の増産へ、農村の乙女達は深夜もいとはず、もう一尋、もう二尋と頑張り抜くのだ。|6肌凍る雪の稜線を突破して河を渡り、峠を越えて農村の女性たちは黙々と木炭を運ぶのだ。この木炭があってこそ―我々は泌々とこの労苦に感謝せねばならない。=川井特派員撮影=|購読者各位へ|一月二十六日附新聞紙上に社告致しました通り、本同盟写真特報は業態に一大刷新を断行するため、一月二十七日附より二月五日附まで休刊致しまして、購読者各位に多大の御迷惑を御掛け致しましたが、二月八日附より決戦下の特報として再出発し全力をあげて決戦下の報道報国へ挺身することになりました。右御諒承の程御願ひ申上げます。(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月12日(2358号)1944年【1944】必死と焦る敵総反攻を睥睨しつつ|決戦の南海を征くわが無敵艨艟|ソロモンにマーシャルに敵米が必死の反攻漸く急を告ぐる決戦下、航空機群の傘と厖大艦艇の橋を以て迫り来る敵米軍を邀へてこれが撃滅に帝国海軍はいま南海に凄絶な血戦を展開しているが、皇国の存亡をこの一戦にいまぞ挙るZ旗の下我が艨艟は黒潮を蹴って勇戦、不逞なる敵米が対日侵攻の野望に徹底的強圧を加へている。|写真は決戦の南海を征く我がくろがねの浮城―海軍省許可済第一六号―(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月12日(2358号)1944年【1944】轟沈|写真は海軍省許可済第十六号及び第三五三号|北洋に南海に敵米必死の総反攻を邀へて無敵海軍盤石の固きに愈々必殺の大鉄槌下さんとする決戦下、長駆しては大西洋に盟邦独逸海軍と協力、赫々たる偉勲うち樹てつつ、さては印度洋、アラビヤ海を制圧して敵米英の心胆を寒からしめる我等が鉄鯨はいま敵海軍撃滅に、敵輸送線寸断に単身或は隊伍を組んで活躍、反攻焦る敵陣営に徹底的打撃を与へているのである。見よ!生あるものの如く敵艦船に突進する我が必殺の魚雷の威力を!まさしく轟沈の二字こそ帝国海軍の真面目を発揮せるもの、我等が無敵鉄鯨快心の一瞬であるのだ。そこには絶対に徹するもののみに与へられた厳粛な一ときであり、いささかの妥協も許されぬ厳しき戦ひの姿があるのみである。この姿、この厳しき戦ひの姿こそ、我等一億のあらねばならぬ姿なのだ。今こそ我等は微塵も妥協なき戦争生活に徹して、断乎、この大みいくさを戦ひ抜かねばならない。|七洋を制圧する無敵鉄鯨|正しく魚雷命中|敵大型輸送船瞬時にして真二つ!|潜望鏡に必殺の狙ひこめる我潜水艦長|艦長の命一下滅敵の魚雷発射|哀れ轟沈海底の藻屑となる敵輸送船の最期(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月12日(2358号)1944年【1944】我高射砲により敵機見事に真二つ|ニューギニアに猛威を揮ふ必墜の防空陣|ソロモン、マーシャル方面の反攻と呼応してニューギニア島のわが基地に対する敵米の空の侵攻は益々熾烈の度を加へ、連日数十機から百数十機に上る大編隊を以って来襲、墜されても墜されてもその数を増し一月中の来襲延機実に三千二百機に及んでいるが、神の如き闘魂と技倆に士気天を衝くわが勇士達は忍苦にみちた生活を続けながら敵撃滅に凄じい覚悟を示し戦略的要線死守に血みどろの激闘を続けつつあり。|写真は我高射砲に敵機撃墜。阿藤陸軍報道班員撮影―陸軍省提供―(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月12日(2358号)1944年【1944】撃て砕け不逞なる敵米の反攻を!|一億総時宗として昭和の元寇に戦ひ勝て|太平洋総反攻を呼号する敵米の不逞なる触手は遂に我領上の最先端マーシャル群島に及んできた、如何に叩かれても潰されてもその犠牲をかへりみず圧倒的な物的兵力の量を以て押しに押しての強引なる反攻戦法をもって挑んで来るこの米鬼を邀え撃って、神州不可侵の烈々たる闘魂に燃える我陸海軍将兵は去る三十日以来既に数日間一歩も退かぬ血の激闘を続けつつある一方、ラバウル攻防を白熱の焦点とする南太平洋ソロモン、ニューブリテン、ニューギニアの空と陸の死闘は日を遂って苛烈の一途を辿り、太平洋全域に亘り、疾風怒濤が坂巻きその狂瀾のうねりはうねって我が神洲の岸辺めがけて押寄せんとしているのだ“日本こそ第一の敵”と対日作戦に全力をそそぐ敵米軍の不逞の闘魂を知れ、見よ彼等が狂奪の皇土上陸の野望の猛訓練ぶりを、一億国民は第一線将兵と同じ様に一人一人が直接に敵に肉体をぶつけてゆく血みどろの決意を以って総、時宗の信念の下に必勝の戦列に決闘を続けよう。|写真は機械力を唯一の恃みとして遮二無二上陸せんとする米兵、ガ島にアッツ島にギルバート諸島に敵はかうした尨大兵力を以って上陸、我が同胞の血を肉をすすりなほ皇土上陸に断間なき訓練を続けているのだ。=陸軍省検閲済海軍省許可済第一六号=(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月15日(2359号)1944年【1944】酷寒骨まで凍る北方最前線に|吹雪を衝いて偵察に飛び立つ我海の荒鷲|皇土侵寇のあくなき野望に狂奔する敵米は烈しい吹雪を衝いて新春以来七回に亘って北千島連続空襲を敢てした。叩かれても叩かれても繰返す執拗なる戦意に、北方第一線の護りに任ずる皇軍将兵の闘魂はいよいよ凜烈、氷雪血潮も凍る酷寒不毛の地に昼夜の別なき厳戒を続けつつあり、皇土断じて寸尺も犯させじと張切る海鷲の尊くも頼母しき索敵行が零下○○度の冬将軍を克服して今日も行はれている。|写真は凍りつく基地より偵察に飛立つ海鷲、笹平海軍報道班員撮影、海軍省許可済第一六号(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月15日(2359号)1944年【1944】氷雪血潮も凍る北太平洋最前線|“日本を攻撃する途は今や東西南北に開かれている”と敵米当局が豪語する如く南太平洋ラバウルへの執拗極まる侵攻作戦に続くマーシャル群島侵寇と並んで我が本土への最短経路としてアリューシャン列島を前進基地とする北方からの侵攻を画策している事は、元旦以来七回に及んで吹雪の北千島を来襲し来った事によってもその一端を知る事が出来る。さればこそ、この北の接敵第一線の護りに任ずる皇軍将兵の闘魂はいよいよ軒昂凜然、氷雪血も凍る前進基地に愛機を肌で温めながら皇土断じて寸尺も犯させじと張切る荒鷲の頼母しき姿、上陸軍来れ一艦一船たりとも神州は踏まさせじと巨砲に精魂をうち込む砲兵隊の勇士、空からの敵ありとすれば一兵も生かさじと吹雪する基地に武を練る精兵の逞しき姿、その蔭に不毛の地に野菜を植え或ひは兵食を割いて豚を飼ひ、少しでも輸送の軽減を図って自給自足の生活を続けつつ北辺鎮護の重責を果しているのである。想へこの労苦を我等の不自由が神兵の何十分の一であらうか父が兄が弟が夫が尽すこの防人の逞しき決意に応えて我等一億国民は厳しき戦ひの真の姿に徹し、戦時生活の実践に更に大なる覚悟を以って臨まねばならぬ。|写真説明|1冬将軍の真只中猛訓練する北の精兵|2吹雪の基地を出撃する海鷲|3第一線陣地の守備に向ふ勇士|4見敵必殺の機を待つ我が海の巨砲陣|5訓練につぐ訓練の勇士達|笹平特派員(海軍報道班員)植草特派員撮影、海軍省許可済第一六号陸軍省検閲済(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月19日(2361号)1944年【1944】敵英東洋艦隊の蠢動を断乎制圧|決戦の印度洋に厳たり無敵帝国海軍|蟷螂の斧にも似た敵英印軍がビルマ奪回の蠢動はわが陸の精鋭烈々たる滅敵の鋭鋒のもと今再び“アラカンの悲劇第二幕”を演じつつあるが、北洋に南海に決戦海洋を圧して厳たる我等が無敵海軍いま撃滅の金文字も鮮かに敵英東洋艦隊の蠢動を制圧、威風堂々決戦の印度洋を征く。|写真は煙幕展張も鮮かに決戦の印度洋を制圧する無敵艨艟。―鈴木実海軍報道班員撮影、海軍省許可済第一六号―(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月19日(2361号)1944年【1944】敵の蠢動を制圧して無敵海軍印度洋に厳然たり|去る四日突如敵英印軍の機先を制してブチドン正面より果敢な攻勢を開始せる我陸軍部隊は絶妙なる機動作戦もて敵第七師をマユ山系以東ブチドン西北方地区に包囲、各所に壮烈な殲滅戦を展開する一方マユ山系を強行踏破せる我有力挺身部隊はモンドウ正面の敵第五師の退路を完全に遮断、ここに早くもアラカンの悲劇第二幕を演じつつあるが、事態の推移に暗澹たる憂色示す敵陣営では早くも重慶言論界が英印軍無能となし対英不満を激発また東南アジア軍当局にてもビルマ反攻至難を喚きつつあり、この秋陸の進攻に呼応するかの如く無敵海軍厳として印度洋を制圧、烈々たる闘魂に断乎印度を衝くの慨を示しているのである。聞け敵週刊誌「英国と東方」誌が云ふ、海軍力の不足こそビルマ反攻の不可能たる主原因であり、大規模な海軍力をベンガル湾頭に転用出来得ざる限り陸上の英軍の動きは著しく制限をうける“との言訳的言辞を!!これぞ我帝国海軍鉄の威力の下全く慴伏せる敵陣営の泣言であり、今こそ印度洋に厳たる無敵海軍のベンガル湾頭を圧する威容に戦はずして敗れたる敵の敗戦様相を暴露せるものであるのだ。逞しき哉印度洋に厳たる我が無敵海軍我等が無敵艨艟滅敵の進撃は決戦に燃えるベンガル湾頭怒濤を蹴って今ぞ雄々しくも大東亜総進撃の先登を征くのだ。|写真説明|1無敵艨艟と協力・印度洋を制圧する我必殺の雷撃機|2印度洋上正に離艦せんとする我艦載機の勇姿|3我が機銃隊の活躍|4我が高角砲隊の活躍|5儼然印度洋を征く我が無敵帝国海軍|鈴木実海軍報道班員撮影・海軍省許可済一六号【注記】プチドン(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月24日(2363号)1944年【1944】密林を焼払ふ敵の鉄量下に死守す百余日|凄烈!ブーゲンビル島最前線の陸の神兵|天候、気象、昼夜を問はず、密林をも焼払はんと迫り来る敵米の猛砲爆撃下、わが陸の神兵は血闘百余日、「この一線」のブーゲンビル島最前線を死守し続けて来た。降りつづく豪雨に陽のない密林は泥濘の湖と化し、戎衣は汗と泥と血潮に染まりつつあるも闘魂は火のやうに燃え、一弾のある限り断じて敵を撃滅せんと眦を決し、血をもって敵が恃みとする尨大鉄量に突貫してゆく神兵の尊い姿を我等一億国民はしっかりと胸に「この一戦」を戦ひ進まう。|写真は最前線の密林を征く陸の精鋭、斎藤陸軍報道班員撮影、陸軍省検閲済(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月24日(2363号)1944年【1944】凄絶!ブーゲンビル島密林の血戦|わが皇土防衛の第一線陣地たるブーゲンビル島トロキナ岬の一角に敵米が、虎の子の空母二十数隻をわが邀撃の人身御供にあげてとりついてから百余日、千古斧鉞を知らぬ密林は、尨大鉄量を恃む敵軍と、肉弾突撃に必勝を期すわが陸の神兵との間に凄絶な血戦が夜を日についで繰返されている。巨木を裂き、地軸をゆるがせる傍若無人の敵機の跳梁は丸裸にされたジャングルをいつ迄も燃やし続けその炎のあらん限り将兵の憤怒は、敵慨心は火のやうな闘魂に燃え、一弾なくとも敵を撃滅せんと沸りに沸っているのだ“もう一機、もう一門”を叫ぶ血の声は、この地を敵撃滅の前進基地として敵陣地を叩き潰さんとする尊くも気高い心なのである。喰ふに食なく、飲むに水なく、太陽のめぐみとてない大密林に死よりも辛い苦闘を続けつつある陸の精兵に、我等が誓ひの言葉は唯一つ“百機を千機を、百門を千門を明日といはず今すぐに「この一線」のブーゲンビル島最前線に送り届ける”ことである。|写真説明|1敵盲爆撃下を進撃する陸の神兵|2部隊長の命を受け薄暮、密林内を出発する将校斥候|3密林を進撃する勇士|4凄絶!敵陣に肉薄する陸の精鋭|斎藤陸軍報道班員撮影=陸軍省検閲済=(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月24日(2363号)1944年【1944】酷寒の北太平洋に敵米撃滅の進撃|艦上の除氷作業に活躍する我海の勇士|水天彷彿ただ鉛一色に閉された北太平洋の真只中、敵米機北千島へのゲリラ的蠢動漸く活溌化を示しつつあるとき、あくなき敵米皇土侵寇の野望撃砕に勇戦する我無敵海軍はいま自然の猛威を克服、酷寒と闘ひ凜然皇土防衛の最前線を征く。今しも凍りつく砲や甲板の除氷作業に励む我等が海のつはものの胸には断乎滅敵誓ふ鉄石の決意が厳寒を衝いて烈火と燃える。|写真は北洋に戦ふ軍艦上で海の勇士の除氷作業。望月海軍特設写真班員撮影―海軍省許可済第一六号―(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月24日(2363号)1944年【1944】白魔狂ふ氷の海に戦ふ!!|大東亜民族拾億の興亡を決すべき秋は遂に来た!われ敵の不逞極りなき反攻勢力を撃滅し厳として大東亜を防衛し得るか、はたまた執拗なる敵の反攻に屈して、大東亜をして再び汚辱の悲涙に哭かしむるか、正に皇国の興廃を決すべきこの一戦である。我が忠誠勇武なる皇の兵は、今や尊き肉と血と生命を皇盾として白魔猛り狂ふ北海の涯より灼熱瘴癘の南冥の地にいたる広大なる陸海空の戦場に、敵の不遜極りなき物量反攻と悽絶極りなき戦を続けているのだ。見よ!吹雪に明けて吹雪に暮れる北海の怒濤を衝いて敵の北方進攻路を扼す厳然たる我が皇御艦のこの姿を!言語に絶する大自然の暴威と闘ひつつ、見えざる敵と戦ふこの忍苦こそ我等一億が等しく持たねばならぬ闘魂である。この闘魂、この忍苦を我等は魂として、飛行機を、船を、戦車を、弾丸を、一刻も早く、一機でも多く増産せねばならない。|太平洋にZ旗は翻る!急げ一億、敵はいよいよ近いのだ。|写真は|1敵機来る!氷の海に敵機と戦ふ我が海の精鋭|2荒れ狂ふ怒濤を衝いて進撃する我が艦隊|8すっかり氷結した軍艦○○の艦橋|望月海軍特設写真班員撮影・海軍省許可済第一六号(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月26日(2364号)1944年【1944】揺るぎなし北方防塞の蔭の勲|吹雪の基地に出撃路拓く除雪隊の勇士|ひねもす冷酷な白魔の跳梁を克服しつつ北方最前線の空の護りに任ずる海鷲の吹雪の基地を固める地上勤務員、わけても昼夜を問はず出撃に備へる除雪隊の活躍と労苦は並大抵ではない。氷雪血潮も凍る真只中を我肌に愛機を煖める整備員の姿や、我身を捨てて滑走路を拓くこれらの人々の辛苦の勲は涙なしでは見られるものではない。皇土防衛の固き決意の下に立ちはだかる強力な北方防塞の備へはかくして盤石の重きを加へている。|写真は吹雪の基地に活躍する除雪隊、笹平海軍報道班員撮影、―海軍省許可済第一六号―(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月26日(2364号)1944年【1944】雪の曠野に精強関東軍は鍛ふ|烈々たり精強関東軍、そは朔北の涯、吹雪の曠野に大東亜後方の固き鎮めに起って厳たる皇軍の姿である。南方に挙る我陸海皇軍部隊の大戦果に応えて「厳として北の涯を護る」完勝関東軍将兵の前には所謂前線風景もなければ華やかさもない。勿論そこには南海に見る悽愴苛烈なる血戦も行はれてはいないのである。しかし実際には激烈なる戦闘にも等しい峻烈なる試練が将兵の上に与へられているのだ。朔風と厳寒と「姿なき敵」と闘ふ苦悩である。酷寒零下○○度、森罷万象すべてが白一色に彩られた茫漠たる大曠野の真只中で昼となく夜となく黙々と猛訓練を続ける彼等の真姿を見よ!これぞ精強関東軍の他まぬ勝利の構へである。(写真は陸軍省検閲済)|朔風厳寒の曠野に関東軍将兵鉄火の錬磨|北辺固き鎮めに起つ関東軍精鋭|白銀の曠野に将兵は鍛ふ|北辺鎮護の重責担ひ精強関東軍の猛訓練(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月29日(2365号)1944年【1944】燃ゆる闘魂に敵米軍撃滅誓って|烈々敵前上陸演習励む我等が船舶兵|蛙跳び戦法と云ひ島伝ひ戦法と喚く敵米必死の総反攻を邀撃して中南太平洋の血戦愈々熾烈化するさ中、広大な海洋陣地戦に猛威揮ふわが海の機甲部隊船舶兵は敵米軍を畏怖せしめて勇猛果敢燦たる戦果を挙げつつあり、皇国存亡をこの一戦に賭すいま、敵陣撃砕に我兵站線確保に挺身する我等が船舶兵の責務は決勝の鍵を握って極めて重い。見よ!逞しくも敵前上陸演習に猛錬磨する彼等の姿を、船舶兵こそ近代海洋陣地戦の華である。|写真は発動機の轟音も勇しく敵前上陸演習励む我等が船舶兵。中野特派員撮影―陸軍省検閲済―(公開Ⅰ期)
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同盟通信写真ニュース(1944年) 2月29日(2365号)1944年【1944】海洋陣地戦の華船舶兵|凄烈言語に絶する中南太平洋血戦の特質は彼我共に無数の島嶼を拠点として形成された海洋陣地帯の攻防戦である。而も陸の陣地戦に於ける機甲部隊の如く海の機甲部隊として船舶部隊の活躍こそは空軍と共に海洋陣地戦の華であるのだ。即ち船舶部隊の任務は海洋陣地帯に於ては積極的に敵威力圏に肉薄し偵察に任じ或は敵船団を強襲し、敵反撃を邀撃し又は敵上陸地点をその背後より奇襲殲滅するなど且つは自ら戦ふ以外に空軍や地上部隊の動脈となり輸送戦線に不眠不休の活躍を展開するなど多彩にして而も勇猛果敢な作戦に活躍するのである。最近に支那事変に於ける杭州湾、バイヤス湾或は今次戦争に於けるマライ比島ジャワ等の壮烈無比なる敵前上陸こそは輝く皇軍の威武を世界に顕現せるものと云ふべく、その陰に挺身猛勇を揮ふ我等が船舶兵の活躍は国民汎く感銘措かざるところ、今般二十二日偉勲畏くも上聞に達せられた鵜飼部隊の勇戦こそ南海に挺身する船舶兵の活躍を遺憾なく物語っているのである。今般新たに陸軍新兵科として定められたる船舶兵はこれぞ今次の戦争の要望に応えて誕生せる海洋陣地決戦の華であり、そこには飛行機に戦闘、偵察、爆撃等の各種がある如く小は舟艇より大は数万噸の大型船に至るまで、武装にも或は戦車の如き装甲艇或は魚雷艇を始め高速艇など多種に亘る船舶、舟艇を持ち、任務に於ても直接舟艇の操縦、機関整備等にたずさはる云謂船舶兵の他、陸軍輸送船に乗組み敵機、敵潜水艦等の攻撃に備へて戦ふ船舶砲兵や、船舶に海洋陣地に活躍する船舶通信兵他船舶衛生兵など多彩な活躍を展開しているのである。讃えよ船舶兵を。我等はいま南海血戦の愈々熾烈化し、皇国の存亡正にかかって海洋陣地戦にあるを思ふとき、今こそ戦力を空と海へ結集、以て皇国必勝へ鉄血の決意を誓はねばならないのである。―(写真は陸軍省検閲済)―|輸送船上に活躍する船舶砲兵|猛射浴せつつ敵前上陸演習に励む船舶兵|取舵一杯・機関調整に操舵に船舶兵の猛訓練|舟艇上に敵前上陸を待機・演習励む船舶兵|断崖攀登と兵器揚陸作業の演習に活躍する船舶兵【注記】バイアス湾(公開Ⅰ期)